厄除け
今日は、「厄除け」について書いてみます。
いろんな「厄年」がありますね。
たとえば一般的に、男性の本厄は、数え年で25歳、42歳、61歳、女性の場合は19歳、33歳、37歳とされ、特に男性の42歳、女性の33歳は大厄ということで要注意といわれています。
その他、様々な占星術により、名称は違いますが災いの起きやすい年・月・日があります。
わたし的には、四柱推命の空亡と、九星術の暗剣殺・歳破を重視しています。
厄年は、トラブルが起きやすい年でもありますが、一説に本来は「役年」であり、神仏をはじめ、世の中の役に立つことを積極的に行うべき年であるともいわれます。そういえば、よく神社の祭礼などで、厄年の男が選ばれて奉祀のお役をつとめていますね。
できる範囲で自分よりも、神仏やご先祖様、家族を優先にして、社会に奉仕する。その姿勢が、天に通じて災いから免れることができる、または、大難を小難に、小難を無難にするという古来の智慧なのではと思います。つまり、自分を「捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ」ということなのでしょう。
以前、NHKの番組で、作家の瀬戸内寂聴さんが、中学校で特別授業をして「自分よりも他者のために尽くす」ことの大切さを説くという放送を見ましたが、中学生にはあまり理解できずに反論されて、さすがの寂聴さんも少し困っているようでした。
わたしも学生のころは、自分よりも他に尽くすことは単純に損をするような感じがしてメリットを見いだせかったものですが、社会に出て様々な経験をしてみると、人に喜ばれるとなんか自分の幸せにつながるのでは・・と体感されるようになりました。
何でかはよくわかりませんが、たぶん喜んだ方の感謝の思い(念)がこちらに届いて、見えない力となって助けてくれているのかもですね。
「念」という思い、心の力(エネルギー)は、学校の授業では教えられませんが、この世界を動かしている原動力は「念」だと思います。
「味方が増えるほど幸運を呼び、敵が増えるほど不運を呼ぶ」
味方を増やすことこそ、厄除けの基本です。
神仏を味方につける智慧が「信仰」。
ご先祖様を味方につける智慧が「先祖供養」。
そして、厄年(または、落ち込んでいる時)こそ、家族、友人、周囲の人々、社会にあらためて感謝し、大切にして、味方になっていただく努力をする。
厄年(ピンチ)こそチャンスと心得て、心あらたに再出発しましょう。