厄除け その3
次に、2の「霊的な問題からくるもの」についてですが、これも大きく分類すると
1,先祖によるもの
2,突発的な影響によるもの
3,生き霊によるもの
4,神仏によるもの
5,動物霊によるもの
などになります。
1の「先祖によるもの」は、ご先祖さまが供養を求めている、または、何かを伝えようとしている場合に起こる災いであり、世間には意外と多くみられます。
お墓やお骨の状態(掃除や参拝、供養がなされているか)、仏壇の有無や状態、お彼岸・お盆・命日の供養などをチェックして、ご先祖さまの声なき声に耳を傾けることが大切です。
このケースに関しては、宜保愛子さんのご著書が大変、参考になりますのでぜひお読みください。私も長年、仏教の世界から霊的世界を学んできたつもりでしたが、宜保さんの説かれる世界に目からウロコの落ちる思いがしました。
生きてゆく上で、いかに先祖供養が大切なことであるか痛感しました。
小原師の教えでは、ご先祖さまにとってお墓が本拠地、仏壇が中継地となり、自宅の仏壇を通じてお墓のご先祖さまと交流することができるそうです。
また、お墓は、墓相も関係しますが、家系調査を長年、続けられた調査士のお話では、「お墓を見れば子孫の状態がわかる」そうで、ある形状のキズや欠損、汚れ(苔など)の目立つお墓の子孫には、たいてい特殊な事故や不思議な病気で苦しむ方が出ているとの報告もあります。
風水でも、子孫の住む家は「陽宅」、ご先祖さまの済むお墓は「陰宅」といい、表裏一体であるとしています。よい家に住みたいなら、まず、先祖の家を良き状態にするということでしょう。ですから昔のひとは、「墓を建てれば家が建つ」ともいいました。
そして、できるだけお墓は、「墓」の字面のとおり、草の生える、陽の当たる、土の場所に人(先祖)を葬ることが望ましいのです。陰気な場所や、騒がしい場所、また、セメントでお墓の表面を固めることは、なるべく避けたいものです。お骨も、できるだけ早く土に返してあげることが望ましいようです。