厄除け その4

次に「2,突発的な影響によるもの」としては、手に入れた人形やアンティーク、造形物、絵画、石、仏像、掛け軸、刀剣などから受ける影響による災厄があります。

 

知人からいただいたり、購入したりしたものの中には、故意によらず「念(思い)」が込められていることがあります。特に骨董品などは注意した方がよいでしょう。

持ち主が大事にしていた人形には、自然にその思いが入り込み、一種の命を持つこともあります。その命は持ち主の思いが反映されるため、良い影響(家族や個人を守ったり、危難を知らせるなど)をあたえることもあれば、悪影響(家族や個人の運気を阻害したり、災いを招くなど)をあたえることもあります。

また、人と同じ形をしていることから、浮浪している人霊や動物霊が入り込んで住み着いてしまうこともあります。

 現代民話の松谷みよ子さんが全国から収集した聞き語りの中にも、祖母が大事にしていた日本人形が、孫が交通事故に遭う日にちを事前に家族へ夢知らせして救ったお話や、重病の子供が大切にしていた人形を子供の身代わりにとお寺へ納めたところ、毎夜、その人形が本堂を歩きまわる姿が住職に目撃され、同時に、子供の夢にも度々あらわれ、「病気は仏さまに治していただくようお願いするから、わたしをお家に返してちょうだい」というので人形をお寺から自宅に返していただいたところ、子供の病気が治ったというお話もあります。

 造形物では、作者の心理状態や、旧持ち主に強いマイナスの思いがあると茶碗や壺、絵画などでもその思いが入り込んでしまうことがあるため、直感的によくないと感じる場合は手に入れないほうがよいでしょう。

 

 石も、過去に墓石であったものや、生き物の思いが染みこんでいることがあります。

 実際に、あるお家が庭石として購入した石を庭に据えつけてから、家族が事故や病気に見舞われるなど目に見えて家運が悪くなりったため、知り合いの霊能者に鑑定してもらったところ、その石には飢饉で亡くなった子供たちの慰霊碑になっていた自然石なので、すぐ元の場所に戻すよう言われたそうです。実際に石は、東北のある地方から取り寄せたものであり、家主も思い当たることがあったようで直ぐに元の場所へ戻したそうで、その後は平穏無事に暮らせるようになったとのことでした。

 

仏像は、なかなか素人にはお祀りしきれないものですので、信仰を指導してくださる導師がいない場合は自宅に置かない方がよいと思います。

また、本気で信仰するために自宅にお祀りする場合は、信頼のおけるお寺で開眼入魂していただき、日々のご供養法を教わって実践することが大切です。

なお、海外から入手した仏像や人形などには注意しましょう。なかには、大変悲惨な戦乱を経て、巻き込まれた方の悲痛な思いや、何らかの恨み、怒り、憎しみなど、強い念がこもっているものもあります。わたしの身近にも同様の経験談がありました。

 

刀剣には、まれに実際に人を切ったものもあり、切られた方の強い念により妖剣となっているケースがあります。その刀剣を手にしたり、家に置いておくと、家運が悪化したり、事故や事件が起こる場合もあるため気をつけましょう。