次に「4,心や言葉からくるもの」は、意識・無意識にかかわらず、普段から思っていることは現実化してゆくため、マイナス的な思いが災厄につながることがあります。

また、同様に、普段から発する言葉にも現実化する力があり、マイナスの言葉を多用することは運気を下げ、災厄をまねくことにつながりやすいでしょう。

 

「思うことは実現する」とよくいわれますが、くりかえし、具体的に強くイメージすることは、表面意識から潜在意識へ、さらには深層意識へ沈殿してゆき、その無意識の心がもつ不思議な形成力によって現実化されてゆくものと思われます。

 

心理学でいわれるところの「後催眠暗示」の応用でもありますが、この無意識とよばれる心はとても不思議なエネルギーを持っており、現代の深層心理学でも解明しきれない分野ですが、わたし的には究極において、宇宙と霊的世界につながっている心だと思っています。

 

心の世界、つまり目には見えない世界ですので、科学的・論理的に説明しきれないでしょうが、だれもが経験的に「思う」ことの重要性は知覚しているのではないでしょうか。

良いことを思えば良い現象があらわれ、悪いことを思えば悪い出来事があらわれる。

大なり小なり、影響は必ずあるものですので、できるだけ吉祥をまねくような思いを心がけましょう。

 

次に「言葉」ですが、タレントのゴルゴ松本さんは、この言葉のもつ力について、「叶(かな)う」という言葉を参考にして、とてもわかりやすく説明されています。

以前、言葉のもつ波動について研究した本がベストセラーにもなりましたが、言葉は「響き(バイブレーション)」であり、振動となってあらゆる存在に働きかけるエネルギーです。

 

弘法大師は、「声字実相義」のなかで、「五大みな響あり」と説かれています。

五大、すなわち森羅万象のすべてはバイブレーションだというのです。振動は、同波長の振動と共鳴することによって、さらに大きなエネルギーに変化しますので、マイナスの言葉は、他のマイナスの思念や言葉と同調しやすく、その共鳴がより大きなマイナスのエネルギー(調和を乱すもの)となって、発信元の本人にかえってくるものといえます。

 

特に日本は、むかしから「言霊の幸う國」といわれるように、言葉に対する感覚が他国よりも発達しており、それだけ言葉からうける影響が強いと思われます。

特に宗教では、言葉による様々な祈りの技法が発達し、仏教では「真言」や「念仏」による救いが説かれ、神道では祝詞」が神々と感応する重要な言葉となっています。

日本古来の修験道でも、様々な秘法の根幹として「言葉」があり、それら言葉の使い方によって活殺自在の通力をあらわすといわれています。

 

「口は災いのもと」、「衆口、金を溶かし、舌鉄、ひとを刺す」

 

ゆめゆめ言葉使いには気をつけましょう。